最近は、

鉄部があまりないマンションも多いようですが、

鉄部に関しては、早めの維持修繕が、コスト面でも安全面でも大切です。

 

船舶の修理の必要性

船舶の大部分は鋼材でできています。鉄は海水ですぐに錆(さび)ができるため、塗装で保護したり、薄くなってきた鋼材を交換したりする必要があります。

また、船はエンジンやプロペラ・軸・舵等が壊れたら漂流し、止まっていることもできません。

船舶は、いったん陸から離れると、波・風・潮流など自然の力に負けず、安全に航行できる能力を常に保ち、非常時の備えなども万全にしておく必要があります。ですから、定期的にメンテナンスをおこない、運輸局の船舶検査官による検査を受けて合格しなければなりません。検査は定期検査、中間検査や臨時検査などがあり、特に、定期検査時は、エンジンなど主要部の解放(分解)も義務づけられています。

塗 装

船舶の塗装は、鋼材でできた船体を塗膜で保護するためと、喫水線下(海水につかる部分)では、海藻・貝類等の付着生物を防止するために行われます。

船底が付着生物に覆われると抵抗が増し、船舶の速力が出なくなったり、燃料消費が増大したりします。

船底には、最初に錆を防ぐ塗料(付着性が良く塗膜が水をシャットアウトする)を塗装し、その上に汚れや生物が付着しにくい塗料を塗装します。

※国土交通省 近畿地方整備局 神戸港湾空港技術調査事務所HPより抜粋

 

鉄にとって最も過酷な環境でもある船舶のメンテナンスを最上位として、

マンションの立地や経年、鉄部使用箇所を考慮に入れ、

マメに点検、塗装しておくことは、

建物を長期的に維持でき、

今すぐできる、誰でもできる、修繕分野です。

ひどくなる前に、

目立たないうちに、

ちょくちょく塗っておくのがポイントで、

船舶も、航海中は、デッキ(甲板)上を頻繁に塗装しています。